CALENDAR
S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< May 2020 >>
SEARCH THIS SITE.
RECOMMEND
2011 Kashiwa Reysol
Amazon
<< ゼロックススーパーカップ | main | ACL初戦 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | -
人生はビギナーズ
 突然、父親が言いました。
「私はゲイだ」

齢75にしての告白。そりゃあびっくりします。
主人公のオリバーは驚き、戸惑います。自分が幼い頃、出勤する時に父は母にいつもキスをしていた。てっきり愛し合っているとばかり思っていたのに、父にとってはそうではなかったのか。そして自分は、一体どういう存在だったのか。

ちなみに、この作品、冒頭の時点で父親は亡くなっています。父親がすでに亡い現在と、父のいた日々の回想が入り交じりながら物語が進んでいきます。

オリヴァーは38歳独身。仕事はイラストレーターでデザイナー。性格は臆病。父のカミングアウトにややついていけず、困惑するばかり。
父ハルはカミングアウトしてから生き生きと人生を謳歌しはじめます。若い恋人を作り、パーティーにも参加し、おしゃれを楽しみます。
そんなハルを、病魔が襲います。でも癌に蝕まれながらも、人生を楽しむことを忘れない。そんなハルを看病しながら、いろいろ語り合うオリヴァー。

オリヴァーはユアン・マクレガーで、ハルはクリストファー・プラマーが演じます(今年のオスカーを受賞しましたね!)。臆病で繊細なユアンもいいのですが、クリストファー・プラマーがすごく魅力的です。75歳にして「自分らしく」生きることを選び、謳歌する姿は、本当に見ていてまぶしいです。戸惑う息子にも、若い恋人(ゴラン・ヴィシュニック。「ER」のコバッチュ先生!)にも、そしてゲイ・コミュニティの仲間にも愛情を注ぎ、癌すらいとわない。

とはいえ、世代的に、ゲイを公表することがずっとできなかった。女性と結婚し、子供も作った。ハルはどう考えながら生きていたのか。それは実はあまり語られません。オリヴァーの回想は、むしろ母とのやり取りが多いのです。

でもなんとなく。ハルは妻ジョージアも息子オリヴァーも、ちゃんと愛していたんだなと思うんですよね。

父を亡くし、意気消沈するオリヴァーは、パーティで魅力的な女性、アナ(メラニー・ロラン)と出会います。最初はうまくいっていたのに、一緒に暮らし始めると、とたんに不安に駆られてしまう。オリヴァーはなぜかうまく行かない方向に行ってしまうのです。
でも、父がそれまでの自分のカラを破ったように、オリヴァーもまた、変わろうとするのです。

それから。飼い犬のアーサー(ジャック・ラッセル・テリア)が可愛いです。オリヴァーと会話を交わす(アーサーのセリフは字幕)のですが、どの人間よりも含蓄のある言葉を言います。が、オリヴァーがいなくなると悲しそうに吠え続けるという可愛いところもあります。そんなアーサーをハルの恋人だったアンディに預けるエピソードがすごく好きです。アーサーはハルとオリヴァーだけになついているのではなく、彼らが心から愛するひとをちゃんと見ているんだなと。

いろんなかなしいことや、向き合いたくないことはあるけれど、おそれないで一歩を踏み出そうよ。ハルの姿には、そんなことを考えさせられました。





| Cinema | 22:59 | comments(0) | trackbacks(0)
スポンサーサイト
| - | 22:59 | - | -
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
トラックバック