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世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
 村上春樹の作品を読むと、「物語の面白さ」をいつも感じます。何がどう面白いと上手く説明できないんですが、物語の世界に引き込まれてしまいます。感想は書けていないんですが、『1Q84』もそうでした。そして記憶には言葉よりも「情景」がいつも残ってるような気がします。

さて、この作品は「世界の終り」という物語と「ハードボイルド・ワンダーランド」という物語が交互に語られます。かたや幻想的で、静かな「僕」の物語と、冒険活劇調の「私」の物語です。全く違う、別々の物語が続くのかと思っていると、やがてそれぞれの物語がお互いに少しずつ影響を与えていることがわかります。

心を失って、誰もが眠ったように暮らす「世界の終り」から逃げようとする「僕」と、老科学者の謎の実験に巻き込まれ、自分が気づかないうちに世界が終わろうとしている「私」。

二つの物語は、やがて一つにまとまっていくように感じます。交互に語られるのは最後まで変わらないし、舞台が変わることもないのに、両方の物語の人物が、それぞれ重なって見えてくるのです。最後まで一緒になることはないんですが。どこか入れ替わるような、物語の変調も影響してくるのかもしれません。

「僕」と「私」の結末は、似ているような、違うような。受け入れ方は同じだと思うんですが、選んだ道は違うような感じもします。

物語を読むのが好きな方にはおすすめしたいなと思います。この不思議な物語世界に、沈んでいくような感覚が私は好きです。


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